感謝状が贈られた(前列左から)瀬戸健資さん、宮﨑大輔さん、山口健吾さん=鳥栖市の鳥栖・三養基地区消防本部

 鳥栖市でのサッカーの試合中に心肺停止状態になったチームメートを救助したとして、鳥栖・三養基地区消防本部はこのほど、福岡市の社会人サッカークラブの4人に感謝状を贈った。

 感謝状が贈られたのは、坂本威さん(49)、瀬戸健資さん(49)、宮﨑大輔さん(33)、山口健吾さん(29)=いずれも福岡県=の4人。

 同本部などによると、クラブ結成40周年を記念して昨年9月に駅前不動産スタジアムで行われた紅白戦で、心肺停止となった40代男性に心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)による心肺蘇生を行った。男性はその後、病院に運ばれて回復。後遺症も残らずに退院し、現在は練習にも参加しているという。

 贈呈式には3人が出席し、下田辰也消防長は「早期の観察や的確な処置が救命につながった。その勇気は他の模範となる」と感謝した。瀬戸さんは「その場にいた総勢40人が誰一人として傍観することなく動いたことが、今回の結果になった」と話した。(井手一希)