基山町出身の漫画家・原泰久さんが原作と監修を手がけるテレビアニメ「キングダム」第5シリーズの放送が6日、NHK総合で始まった。前シリーズで「国内統一編」は完結し、いよいよ中華統一に向けた新たな拠点を巡る攻防が始まる。放送は毎週土曜24時(日曜0時)から。
原作は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載し、2023年11月でコミックス累計1億部を突破した人気作。春秋戦国時代の中国を舞台に、天下の大将軍を目指す少年・信と、後の始皇帝となる若き王・嬴政(えいせい)の活躍を描く中華戦国大河ロマン。第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞のほか、実写映画でも23年7月公開の第3作までいずれも大ヒットを記録している。(志垣直哉)
■第5シリーズあらすじ
紀元前、中国西方の秦国。今は亡き親友・漂と夢見た「天下の大将軍」を志す元・下僕の信は、少年の頃、秦王の座を巡るクーデターに巻き込まれ、第31代秦王・嬴政と運命的に出会った。
秦軍所属の「飛信隊」隊長として戦場に身を置く信は、嬴政とともに、誰も成し遂げたことのない「中華統一」を目指し、同世代の将である蒙恬(もうてん)や王賁(おうほん)らと切磋琢磨(せっさたくま)しながら着実に出世を重ねてゆく。
一方、若くして秦王の座に就いた嬴政もまた、じっくりと宮廷内で力を蓄え、ついには相国・呂不韋(りょふい)から国の実権を奪還。これによりいよいよ宿願・中華統一へと本格的に乗り出すこととなる。
中華統一に向けた新たな拠点とするため、趙国にある「黒羊丘(こくようきゅう)」の攻略を狙う秦軍。信率いる飛信隊も攻略戦に加わるが、この戦いで秦軍の総大将を務めるのは「残虐非道のカリスマ」と呼ばれ、勝つためならば非道な手段もいとわない桓騎(かんき)だった。
対する趙軍総大将は、稀代の天才軍師・李牧(りぼく)から信頼され、「沈黙の狩人」との異名を持つ慶舎(けいしゃ)。互いに底知れぬ恐ろしさを秘めた総大将の下、要所・黒羊丘を巡る攻防戦が始まる。