地域活性化に貢献した企業を表彰する2023年度の「ふるさと企業大賞(総務大臣賞)」に、多久市の米穀卸販売の「JA食糧さが」(宮﨑第五郎社長)が選ばれた。多久聖廟にあやかり、学業成就や合格を祈願した佐賀県産の「縁起米」を販売していることなどが評価された。
同大賞は、自治体による無利子融資制度で総務省所管の「ふるさと融資制度」の事務などに当たる一般財団法人地域総合整備財団(東京)が02年度から実施。本年度は全国で10社が受賞した。
縁起米は銘柄別にさがびよりが「合格びより」、夢しずくは「合格の夢」、ひのひかりが「合格の光」と名付けられ、それぞれ5キロ入りで販売。市のふるさと納税返礼品に採用されている。同社は地元採用にも積極的で、地域振興に貢献している点が受賞につながった。
多久市役所で伝達式があり、同財団の末宗徹郎理事長が賞状、盾を宮﨑社長に手渡した。宮﨑社長は「来年、多久市に本社を移転して10周年を迎える。引き続き多久の企業として地域貢献、社会貢献に努めていきたい」と謝意を述べた。(市原康史)