神埼市内の神埼中、千代田中、脊振中の生徒会役員40人が参加する市中学生サミットがこのほど、市中央公民館であり、2014年に作った「いじめ防止宣言」を改定した。策定から10年がたつのを機に、いじめ根絶に向けて自分たちにできることを改めて議論し、宣言文に反映させた。
神埼中が提案した修正案を基に、宣言の内容を再検討した。5項目ある宣言文一つ一つに注目し、「『あたたかい思いやりの心』を『相手を思う気持ち』と具体的にしたい」「未然に防ぐことも大事だが、起きた後の対処も必要」などと意見を出し合った。「いじめを見つけたら自分にできることを考えて行動する」という項目は、「いじめをさせない環境を作る」に改めた。
各校からは、いじめを防ぐための意見ボックスの設置や人権集会の開催など、1年間で取り組む活動が紹介された。次回5月のサミットでは、実際に行った活動について報告する。
サミットは年に3回実施し、代替わりした生徒会では今回初めて開催した。神埼中2年で生徒会長の三好花和はなさんは「初回なので、緊張して意見が出にくいところもあった。話し合ったことを学校に持ち帰って、実践したい」と意気込みを語った。(樋口絢乃)