佐賀大大学院地域デザイン研究科2年の尋木昭帆さんと松延怜亜さんによる2人展が、佐賀市水ケ江のアートスペース「ツー・バウンス」で開かれている。「同じ場所、違う眺め」と題し、独自の視点で制作した映像、立体作品を展示している。入場無料。8日まで。
松延さんが手がけた「choreography(振り付け)」は、新幹線の座席の隙間から偶然見た会話中の手ぶりから着想を得た映像作品。手ぶりを会話から切り離すことで、同じ動きでも意味が変わることを伝えている。
体験が空間に意味を与えることを描くのが、2人で制作した「one day」。電気店の屋上に運んだソファに座りながらくつろぐ様子を動画に収め、殺風景な屋上が特別な空間に変化することを表現した。風景を撮影した映像作品で実際に使用した巨大な顔文字も展示している。
尋木さんは「非日常の空間を気軽に感じてほしい」と話す。午後1時から同6時まで。(坂本有佐)