2023年の佐賀県内経済は、5月に新型コロナウイルスの規制緩和に伴い人流が戻り、個人消費が改善し緩やかな回復の動きが続いた。佐賀市ではSAGAアリーナやJR佐賀駅の商業施設「サガハツ」が開業し、まちは姿を変えながら経済浮揚へと歩む。県内唯一の百貨店「佐賀玉屋」は京都の不動産会社へ経営を引き継ぐことを発表、本館の建て替えに着手し再スタートを切る。半導体産業への注目が高まる中、SUMCO(本社・東京)は、新工場を吉野ヶ里町に建設、伊万里市にも増設する計画を明らかにした。一方で、物価高や人手不足が続いて各企業の経営を圧迫、消費税のインボイス制度への対応にも追われた。