佐賀空港(佐賀市)と韓国・ソウルを結ぶ定期便の就航10周年を記念して20日、同空港で式典が開かれた。関係者が出席し、新型コロナウイルス禍での4年間にわたる運休からの再開などこれまでの歩みを振り返った。来年1月から期間限定で実施される週7往復の増便に対する期待の声も上がった。
式典では韓国の格安航空会社(LCC)ティーウェイ航空の呉永秀(オ・ヨンス)日本地域本部長が「コロナ禍でいつ再開できるか分からない中、多くの人が共に情熱を持って動いてくれて、佐賀の路線を再開できた」と感謝を伝え、来年1月からの増便に関しては「韓国からの観光客に、佐賀の魅力を今まで以上に紹介できる」と述べた。
県地域交流部の野田信二理事は「今日はこれから10年、20年、30年後に、地域が佐賀空港を核としてさらに発展していくという決意を新たにする日」と期待を込めた。くす玉割りも行って節目を祝った。
ソウル便は佐賀空港で中国の上海便に続く2番目の国際路線として2013年12月に就航した。日韓関係の悪化や新型コロナウイルスの影響で19年8月から運休していたが、今年の9月8日に再開した。来年1月4日から同3月2日までの期間中、現行の週4往復から毎日運航の週7往復に増便される。運航開始から今年11月末までの利用者数は計41万9597人で、搭乗率は74・6%となっている。(樋口絢乃)