< Chocolaterie 6区 >

嬉野市嬉野町、美肌の湯で知られる温泉街に漂うチョコレートの香り―。嬉野温泉本通り沿いに11月23日、老舗「旅館 吉田屋」が手がけるチョコレート専門店「Chocolaterie(ショコラトリー) 6区」がオープンしました。

同旅館が新たに開業予定の「宿屋うちろじ-本通り-」の1階。旅館よりひと足早くスタートを切りました。嬉野市には、温泉一区~四区までの地区がありますが、あえて存在しない「6区」と名付けたのは、「今までにない新しい場所にしたい」という思いから。ポリフェノールを豊富に含むハイカカオチョコレートと嬉野茶を組み合わせ、“食べると美しくなれる、健康になる”をコンセプトに、オリジナル商品やテイクアウトメニューの販売、カフェの営業を行っています。

カフェメニューの中でもイチオシは、30食限定の「6区パルフェ」。嬉野豆乳のパンナコッタ、県産ミカンのジュレ、チョコレートのアイスとクリーム、イチゴのムースにソース、嬉野産卵を使ったスポンジを5層に重ねたパフェは、ほろ苦い嬉野茶のソースをかけることで6層(6区)に。遊び心を取り入れた、スペシャルなメニューです。

店内ではそのほか、焼きたての「嬉野フォンダンショコラ」や、チョコレート好きにはたまらない、濃厚な「嬉野ショコラソフトクリーム」、嬉野茶やチョコレート、地元蔵元の日本酒を使ったドリンクなど多彩なメニューが楽しめます。
「嬉野フォンダンショコラ」や「嬉野ショコラソフトクリーム」はテイクアウトも可能。温泉街を散歩しながら味わうこともできます。

カフェの横には、チョコレート関連商品やオリジナルのお茶、肥前吉田焼などを販売するショップも併設。自分用はもちろん、誰かに贈りたくなるような商品が満載です。「6区生ショコラ」は、その名の通り6種類の生チョコを詰め合わせた看板商品。王道のショコラに、大人の苦みの嬉野茶、香ばしく香るほうじ茶、甘酸っぱいイチゴ、塩味と酸味が絶妙な味噌(みそ)&ミカン、旬のおいしさを詰めた季節限定フレーバー(現在は栗)と、一粒一粒に個性があるので、食べ比べてみましょう。

ラム酒の代わりに近くの蔵元「井手酒造」の日本酒「虎之児」を使い、温泉水で蒸したとろける食感の「ショコラテリーヌ」は、「ショコラ」、「嬉野茶」、「佐賀いちご」の3種を販売。華やかなビジュアルと重量感は、手土産としても重宝しそうです。

スイーツを手がけるのは、「旅館 吉田屋」併設のカフェレストラン「KiHaKo 嬉箱(キハコ)」でも料理長を務めた藤川勇太さん。店内奥のカウンター前の特等席では、フレンチのシェフの経験も持つ藤川さんが目の前で仕上げる「シェフ特製ショコラデザートコース」(3300円)も楽しめます。料理の要素を取り入れた “甘い” だけではないオリジナルのコースは、13時~14時限定で要予約。当日でも空きがあれば対応可能なので、まずは問い合わせを。

「観光で嬉野(佐賀)を訪れる人はもちろん、地元の人にも気軽に利用してほしい」と、広報担当の近藤ひなさん。店内でゆったりとお茶とスイーツを楽しむもよし、テイクアウトして温泉街を食べ歩くもよし、誰かへの手土産を選ぶもよし。温泉街に誕生した新スポットは、さまざまなシーンで利用できそうです。(岩永真理子)
DATA
住/嬉野市嬉野町下宿乙932 「宿屋うちろじ」1階
電/0954-20-4164
営/カフェ:10:00-17:00(16:30L.O.)
※13:00-14:00はデザートコースのみ
ショップ:10:00-18:00
休/月、火、水曜
※12月の休みは、20日、27日(26日はショップのみ営業)
駐/あり ※詳細はインスタグラムで確認を
IG/roccu_ureshino
他/デザートコースの予約は専用フォーム・もしくは電話
forms.gle/WELUihd1mPodjsc36