教育現場での新聞活用「NIE(ニュースペーパー・イン・エデュケーション)」の実践校による公開授業と研修会が8日、嬉野市の吉田小であった。さまざまな職業人を手本に生き方を学ぶ6年国語の単元で、生徒13人が新聞から選んだ「プロ」の記事を読み解き、学習用端末で新聞風のスライドをまとめた。
水山直樹教諭が授業を公開し、他の実践校や同市内の教諭ら約20人が見学した。生徒は、米大リーグの大谷翔平選手や将棋の藤井聡太八冠ら各界で活躍する職業人について伝える新聞記事を事前に選び、授業で内容の読み解きやスライドにまとめる作業に取り組んだ。
対象の人物ごとに2~3人で六つの班をつくり、記事から読み取った苦労やプロフェッショナルだと感じたことなどについて、オンラインで同時編集できるスライドに「◯◯新聞」としてまとめた。水山教諭は「一番伝えたいことを見出しに書くと伝わりやすいね」などとアドバイスし、子どもたちは話し合いながら見出しや記事に合う写真を考えていた。
八谷大翔君は「大谷選手の記録を調べて書いた。功績を伝える新聞にしたい」と話した。この日は公開授業を振り返る研修会もあり、出席した教員らは「子どもたちが楽しんで取り組めていた」「見出しを一人一人に考えさせても良かったのでは」などと意見を出し合っていた。(志垣直哉)