「誠に誠に父が余計なことと思われるでしょうが」-。鍋島直正(1814~71年)が娘に向けて書いた手紙には、りりしい名君の表情と異なる父の情愛がにじむ。テーマ展「親の心、子知らず-佐賀先人たちの手紙-」では、戦国時代末期~明治初期に偉人たちが送った私信から、彼らの意外な横顔が浮かび上がる。