長蛇の列をつくる佐賀バルーナーズの試合の観戦者。佐賀市では、市中心部への回遊を促すため駐車場無料化の実証実験を行う=10月、佐賀市のSAGAアリーナ前

 SAGAアリーナ(佐賀市日の出)の来場者を市中心部へ誘導し街の活性化につなげようと、佐賀市は、バスケットボール男子・Bリーグ1部の佐賀バルーナーズの試合観戦者を対象に、中心部にある駐車場の料金を無料化する実証実験を行う。12時間無料で使えるようにすることで中心部への回遊を促し、「中心市街地に駐車して、アリーナに応援に行く」というスタイルの浸透を図る。

 佐賀県は6月に開かれたロックユニットのコンサートには1万6千人が来場し、3億8600万円の経済波及効果があったと説明する。一方で市には、中心部の事業者から「効果は佐賀駅どまり。まちなかでは経済効果を感じられない」との声が届いていた。

 実証実験は、バルーナーズの試合がある9、10、23、24日の4日間に実施。対象駐車場は佐賀市唐人の唐人南パーキングで、先着300台駐車できる。当日は午前10時から、試合開始時間まで駐車を受け付ける。

 駐車時に、5問のアンケートに答えると、街なかの約100店舗で使える千円分のデジタルクーポンももらうことができる。市は通常の週末と人の動きや流れがどのように異なるか、にぎわい効果について飲食店に聞き取るなどして、効果を検証する。関連事業費は約80万円。

 問い合わせはNPO法人「まちづくり機構ユマニテさが」、電話0952(22)7340。(川﨑久美子)