カハタレカワザンショウ

カハタレカワザンショウ

 この連載(れんさい)で定期的に登場する“ほとんど誰(だれ)も知らん3ミリ以下の巻(ま)き貝(がい)”です。この貝は干潟(ひがた)に生息する巻き貝。カワザンショウという貝の仲間です。存在(そんざい)は30年ほど前から知られていましたが、新種として発表(記載(きさい))されたのは今年の11月。カハタレカワザンショウという名前と「Xenassiminea nana」というかわいらしい学名がつきました。nanaというのはラテン語で“小さな”という意味です。

 そう、この巻き貝、恐(おそ)ろしいほどに小さいんです…。

 そもそもこの貝は見つかった当時、この貝に似(に)ている貝がおらず、何の仲間かわからなかったので、名前にカハタレ(彼は誰)とつけられたユニークな貝です。形もユニークなんですが、何よりユニークなのは大きさ。カワザンショウは5ミリくらいの巻き貝なんですが、カハタレカワザンショウは大きさ1ミリ。小さすぎる! 生息環境(かんきょう)も変わっていて、干潟の水が来るか来ないかギリギリのところにある埋(う)まった石の下。変なところ! 佐賀県(さがけん)では田古里川(太良町(たらちょう))だけから見つかっています。探(さが)せばまだいるかも。伊万里湾(いまりわん)とか怪(あや)しいなと思ってます。

 やながわ有明海水族館館長(柳川市(やながわし))の佐賀大(さがだい)生・亀井裕介(かめいゆうすけ)さんが、佐賀県(さがけん)内の水辺の生き物を分かりやすく紹介(しょうかい)します。毎週掲載(けいさい)です。

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