キャンナス唐津の発会を喜ぶ関係者=唐津市の浜玉公民館(提供写真)

発会式であいさつするキャンナス唐津の井手純子代表(提供写真)

 在宅介護や家庭での医療行為が必要な人を支援する有償ボランティア団体「キャンナス唐津」が26日、発足した。外出支援など公的な制度では対応できない患者や家族の困り事に、看護師や医師らが職域を超えて対応する。

 キャンナスは、家族に代わって高齢者らの在宅生活を支援する全国組織。「できる(Can)ことをできる範囲で行うナース(Nurse)」との意味が込められている。1997年に神奈川県藤沢市で誕生し、全国に活動が広がっている。県内では鳥栖市に続く2番目の団体で、全国では169番目。

 胃ろうやインスリン注射など医療処置のケア、食事や入浴などの介助、受診や外出、旅行先への付き添い、医療的なケアを必要とする子どもを含む子育て支援などに幅広く対応する。対象地域は唐津市と玄海町で、外出支援はそれ以外の地域も利用可能。公的な制度とは異なり、利用回数や時間などに制限はない。会員登録料は千円で、利用料金は有資格者が対応する場合、1時間千円程度。

 唐津訪問看護ステーションで所長を務める井手純子さん(47)が中心となり立ち上げた。訪問看護師として働く中、「制度だけではカバーしきれず、手を差し伸べたくてもできない、というもどかしい思いをたくさんしてきた」という。

 26日に唐津市の浜玉公民館であった発会式には約30人が参加し、キャンナスを始めた菅原由美代表も駆け付けて激励した。ボランティア登録者は14人でスタートし、井手さんは「制度の“隙間”で困っている人を助けたい。困っている人のお手伝いを、できる人ができる範囲で無理なくできれば」と話す。

 ボランティア登録・支援依頼はウェブサイトで受け付けている。問い合わせはキャンナス唐津、電話080(2744)7192。(松岡蒼大)

 

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