秋芽ノリを手際よく収穫する漁業者=28日午後8時50分ごろ、佐賀市川副町沖の有明海

秋芽ノリを手際よく収穫する漁業者=28日午後9時ごろ、佐賀市川副町沖の有明海

秋芽ノリを手際よく収穫する漁業者=28日午後8時50分ごろ、佐賀市川副町沖の有明海

 佐賀県沖の有明海で、養殖ノリの収穫が始まっている。一部の地域では栄養塩不足で生育にばらつきがあるものの、東部などではおおむね順調に育っている。漁業者は暗くなった夜の海へ向かい、初摘みの秋芽ノリを丁寧に刈り取っている。

 1カ月前に種付けしたノリは15センチ前後に成長。細胞が安定して色が黒く、高い品質が期待できる夜に摘み取りをしている。佐賀市川副町沖では28日夜、漁業者が漁船に乗って出港。養殖場で専用の機械を乗せた小舟に乗り換え、ノリ網を巻き取りながら葉先を刈り取った。

 作業をしていた県有明海漁協南川副支所所属の佐々木涼太さん(26)は「伸びも早く、色もあって、しっかり育ってくれた」と手応えを口にし、「今季は日本一を目指したい」と2年ぶりの“返り咲き”へ力を込めた。

 種付け前に確認された赤潮はすぐに収束したが、11月上旬に発生した別の赤潮が収まっておらず、中西部の一部などでは色落ちもみられるという。

 シーズン初めの秋芽ノリはやわらかく口溶けのいい高級品で、12月8日に初入札を迎える。県有明海漁協によると、今季は販売枚数17億5千万枚、販売金額227億5千万円を目標としている。(古賀真理子)