九州新幹線長崎ルートの整備方式検討区間(新鳥栖―武雄温泉)に関し、政府は、「新幹線以外の交通手段などのさまざまな観点から、佐賀県と議論を積み重ねる」などとする答弁書を28日付で閣議決定した。

 原口一博衆院議員(佐賀1区)の質問主意書に答えた。質問では、過去に国土交通省が示した佐賀空港が関係する「南回りルート」の検証が鉄道の観点に限定され、航空などを加味した広い観点から検証すべきなどと指摘しているほか、フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の開発が断念された責任をどう考えるかなど5項目をただしている。

 答弁書では、ルートの検証については「観光振興」「駅周辺不動産開発」「地域間交流」などを検証項目にし、「幅広い観点から議論を行っている」と説明。その上で「新幹線以外の交通手段、観光振興、まちづくりなどのさまざまな観点から、整備のあり方について佐賀県と議論を積み重ねる」とした。FGT断念に関する責任については「意味するところが明らかでないため、お答えすることが困難」と答えるにとどめた。

 原口氏は「佐賀県のメリットを示すとともに、未来の高速交通体系のあり方を示すべきだ」と批判した。(大橋諒)