バイオマス事業をテーマに開かれた佐賀市議会全員協議会=佐賀市議会

 佐賀市は27日の市議会全員協議会で、市バイオマス産業都市構想に位置付けた事業化プロジェクトのうち、微細藻類培養によるバイオジェット燃料事業を断念することを説明した。技術を担うユーグレナ社が、市内の研究施設を閉鎖する方針を示したため、「事業化は困難」と判断した。

 2014年に策定した「バイオマス産業都市構想」には、具体化する6事業を掲げており、そのうちの一つが微細藻類培養に関する項目となっている。同年2月、佐賀市とユーグレナ社は共同研究契約を締結。市上下水道局によると、下水浄化センターから排出される有機物を多く含む処理水などを提供していた。

 また、今年10月には、産業都市の認定を受けてから10年目に入り、24年度に構想期間の満了を迎える。市バイオマス産業推進課は25年度以降の継続について、24年度中に意思決定が必要と説明した。今後の方向性については「清掃工場由来の資源(二酸化炭素、熱)を活用し、農業分野での脱炭素や再エネ導入を推進する」などとした。(川﨑久美子)