出席者を代表してJR九州の古宮洋二社長(前列右)に要望書を手渡した横尾俊彦多久市長(同左)=福岡市のJR九州本社

 佐賀県と県内20市町は24日、鉄道ネットワークの維持、改善などを求める要望書をJR九州に提出した。西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の開業に伴って上下分離区間となった長崎線江北―諫早間の増便やICカードの利用エリア拡大などを要望した。

 例年、県鉄道建設整備促進期成会と唐津線利活用・電化促進期成会として要望していたが、町づくりや地域振興などに関わる要望内容となるため、初めて自治体として提出した。市町の首長や県幹部らが福岡市のJR九州本社を訪れた。

 要望書では、江北―諫早間の増便や、江北駅での乗り換えの負担軽減、西九州新幹線武雄温泉発長崎行きの始発を嬉野温泉駅にも停車させることなどを求めた。ICカードの利用エリアの拡大や上峰町内への駅の新設、松浦鉄道への支援の継続なども盛り込んだ。

 非公開の会合後、報道陣の取材に応じた多久市の横尾俊彦市長は「前向き、積極的にお考えだと思った」と話した。線区維持について、JR九州の古宮洋二社長が「大きなテーマと考えており、利用者第一で対応したい」と述べ、江北駅での乗り換えも「可能な限り同一ホームでできるような対応を検討したい」と回答したという。(草野杏実)