来年4月に時間外労働の上限規制が強化される物流業界では、人手不足や輸送能力の低下が危惧される「2024年問題」への対応が喫緊の課題となっている。佐賀市諸富町に物流センターがあり、味の素など食品メーカー5社の輸送を担う運送会社F―LINE(本社・東京)は、荷主企業との協力体制整備も含めた働き方改革が進んでいるとして注目されている。
同社は食品メーカーの味の素とハウス食品グループ本社、カゴメ、日清製粉ウェルナ、日清オイリオグループが「競争は商品で、物流は共同で」という考えの基に、各社の物流子会社などを統合して2019年に設立した。商品を共同輸送して効率化を図っている。佐賀市の物流センターでは主に味の素の原料品を扱い、九州内と愛媛県への配送を担う。