来季も鳥栖の指揮を執ることが決まった川井健太監督=鳥栖市の駅前不動産スタジアム

 サッカー・J1サガン鳥栖は17日、川井健太監督(42)との契約を更新したと発表した。来季もチームの指揮を執ることが決まった。監督2年目の今季は、リーグ戦32試合を終え9勝10分け13敗(勝ち点37)の12位につけており、来季はさらなる上位を目指す。

 川井監督は愛媛県出身。2022年に鳥栖の監督に就任した。攻撃的なサッカーを志向し、1年目は11位。戦術の上積みと新戦力が加わった今季は、昨季を越える好成績が期待された。

 シーズン中盤には7戦負けなしと勢いに乗りかけたが、夏場に入ると8戦勝ちなしと不安定な戦いが続いた時期もあった。それでも、戦い方を変えることはなく、ボールを保持して戦うスタイルを貫いている。チームの総得点数は41で、リーグ5位タイとなっている。

 川井監督はクラブを通じ「サガン鳥栖に関わるみなさんとともに歩み続けられることに幸せを感じている」とコメント。来季に向けては「創造、変化、前進させることを続けるシーズンにする」と闘志を燃やした。(中村健人)

 かわい・けんた 1981年、愛媛県生まれ。2004~06年まで愛媛FCでプレー。現役引退後、08年から指導者の道に進み、日本サッカー協会ナショナルトレセンコーチ、愛媛FC監督、モンテディオ山形コーチなどを歴任し、22年シーズンから鳥栖の指揮を執る。