JCC設立10周年記念式典であいさつする山﨑信二会長=唐津市のホテル&リゾーツ佐賀唐津

 唐津市や玄海町などへのコスメ産業集積へ産官学でつくる一般社団法人「ジャパン・コスメティックセンター(JCC)」の設立10周年の記念式典が10日、唐津市で開かれた。化粧品の原料となる植物の産地化などを手がけ、地域経済への貢献へ思いを新たにした。

 2013年11月に立ち上がり、地元産の素材と化粧品開発企業の仲介役を担い、化粧品関連の企業立地の支援にも取り組む。コスメブランド「THREE(スリー)」と連携し、上場地区を中心に耕作放棄地でハーブを栽培するなど産地化を進めている。

 式は連携協定を結ぶフランスやイタリア、韓国などの団体、行政や県議ら約130人が参加。JCCの山﨑信二会長は「人と環境に優しい地域資源と優れた技術を生かし、国際的なコスメクラスターの創立を進めるべくまい進したい」とあいさつ。化粧品などの輸出が世界トップの仏コスメティックバレーのマルク・アントワーヌ・ジャメ会長(LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン事務総長)も登壇し、「日本のコスメは自然由来の素材で持続可能性が高く、世界から求められている。パリで開かれる国際展示会・コスメティック360にぜひお越しいただきたい」と語った。(横田千晶)