< 桃林窯 森のカフェ >

心地よい風と葉がこすれる音、やわらかな木漏れ日─。武雄市の山中にある「桃林窯」が9月、工房裏の雑木林にウッドデッキを設置し、自然の中でゆったりとした時間が過ごせる「森のカフェ」をオープンしました。以前からカフェ営業はしていたものの、長年使っていなかった敷地内の雑木林も活用しようと一念発起。「森の中のウッドデッキは静かでとても心地いいので、思う存分ゆっくり過ごしてほしいですね」と、窯主の吉田求さん。表側には雄大な黒髪山が、工房側にはエメラルドグリーンの水面が美しいため池が広がっています。


粉引きや焼き締めの技法を使った、普段使いの食器を作陶する吉田さん。洗練されたたたずまいの中にも温かみを感じるデザイン、素地の黒とそれを覆うやわらかな白による独特の風合いが、多くの人々を魅了しています。

カフェではそんな吉田さんの器に、妻・嘉代子さんの手作り料理を華やかに盛り付けて提供。四角いバスケットがかわいらしく、大人も子どもも楽しいピクニック気分を味わえるでしょう。看板メニューは、一日8食限定の「カレーランチバスケット」(要予約)。ありたどりやタマネギ、リンゴなどをじっくり煮込み、さまざまなスパイスを組み合わせて作るチキンカレーは、ホロホロにほどけるありたどりと奥深い味わいが特長。ピリッとした辛さの中にフルーティーな甘さとコクが感じられます。

カレー以外に、「本日のスイーツバスケット」や「有機ぶどうジュースバスケット」(800円)、「ビアバスケット」(1500円)などもあるので、ランチ、カフェ、昼飲みと、さまざまなシーンで利用できそうです。


自然の中にある“森のカフェ”は、日常から離れ、ホッと一息つく時間がほしい大人たちにぴったり。美しい景色を眺めながら、唯一無二の食器とこだわりの料理を楽しみませんか。(清川千穂)
\ event information /
「 桃林窯の窯開きと作家の手しごと展 」
武雄市の桃林窯で、毎年恒例の窯開きを開催。吉田求さんの新作300点に加え、県内外の作家たちが作ったコケ玉や手縫いの子ども服、エプロン、籠なども展示・販売する。フードアトリエ湖舟による「有機米粉パンケーキのバーガープレート」(2000円)や「スイーツプレート」(1200円)も提供するのでお楽しみに(予約がおすすめ)。
日時/11月3日(金・祝)~5日(日)10:00-17:00
料/入場無料

DATA
住/武雄市山内町宮野1832-1
電/0954-45-6186
営/11:00-16:00 ※10/30~11/10はランチの提供休み
休/水、木曜 ※冬季は休み(12月半ば~2月末頃の予定)
駐/あり
IG/touringama