大麻の若年層への拡大が社会問題化する中、佐賀県警による摘発も高止まりが続いている。2022年は30歳未満が7割以上を占めた。覚醒剤などと比べ安価で、より依存性の高い薬物の使用につながる恐れがあることから「ゲートウエードラッグ」とも呼ばれる大麻。SNS(交流サイト)を経由して手軽に取引される実態もあり、県警は警戒を強めている。

 「いつでもやめられると思っていた」。佐賀地裁の公判で6月、大麻取締法違反罪に問われた県内の男性被告は述べた。20代半ばだった5年ほど前から仕事や人間関係にストレスを感じて大麻を購入するようになった。使用場所は自宅で「嫌な気持ちがなくなる。振り返れば相当依存していた」と反省を口にした。