拍手の中、鳥栖八坂神社を出発する一番山の本町「飛びたつ鷲」=鳥栖市本町の鳥栖八坂神社

6台の山が勢ぞろいし、男衆が地響きを立てながら山を前後に揺らした「総がぶり」=鳥栖市の本通筋商店街

 鳥栖に本格的な夏の訪れを告げる鳥栖山笠(同奉賛会主催)が22日、同市本町の鳥栖八坂神社を発着点に開幕した。水法被に締め込み姿の男衆に引かれた6台の山が「暑さに負けるな」とばかりに沿道から激しい力水を受け、「エイサー、エイサー」のかけ声で街の中心街を練り歩いた。23日まで。

 鳥栖山笠奉賛会の大石耕司会長(80)が「天気上々。こんな日こそ鳥栖山笠の本当の実力を見せる時。しっかり気合を入れて」と激励。今年は4年ぶりに子供山も2台復活し、一番山の本町「飛びたつ鷲わし」を先頭に山が威勢よく街に繰り出した。

 JR鳥栖駅前の通りに6台の山が勢ぞろいする見せ場の「総がぶり」では、男衆が巨大な山を一斉に激しく揺らすと、沿道から大きな拍手が上がった。山を引く速さを競う「祇園旗廻り」でも、会場から「頑張れ」の声援が飛んだ。

 23日は午後1時に鳥栖八坂神社を出発し、同1時半ごろから総がぶりを行う。(樋渡光憲)