大手企業の県内支社長や支店長らでつくる「ブランチ佐賀さかえ会」(座長・中尾清一郎佐賀新聞社社長)の例会が19日、佐賀市のグランデはがくれで開かれた。佐賀新聞社の大隈知彦論説委員長が、読解力向上など新聞を読むメリットについて語り、仕事に新聞を生かす「NIB(ニュースペーパー・イン・ビジネス)」の活用を呼びかけた。
大隈委員長は1面のコラム「有明抄」を担当している。英作家ジョージ・エリオットの言葉「言葉は翼を持つが、思うように飛ばない」を引用し、熟考して書いたつもりでも読者に伝わらず、予想外の反応があった経験を紹介。使える語彙(ごい)を増やし、論理的に分かりやすく伝える力を身に付けるためには「新聞を読む習慣が一つの手段になる」と話した。
NIB活動では新聞の編集方法や読み方などを伝える出前講座を実施しており、大隈委員長は「新聞は情報を得るだけでなく、読解力などの養成にも役立つ。若手社員が気軽に新聞を手にするきっかけとして、研修などに出前講座を活用してほしい」とPRした。(上田遊知)