包括連携協定の協定書に署名する友田香将雄・杵島郡PTA連合会会長(左)と各町の教育長=白石町総合センター

 杵島郡PTA連合会が、白石、江北、大町の各町教育委員会と包括連携・協力協定を結んだ。市町単位での協定締結が進む中、複数のPTA組織と教委の連携協定は県内で初めて。情報リテラシーなど小中学生を取り巻く問題や課題に地域連携で取り組む。

 14日、白石町総合センターであった締結式には、各町の教育長、教委職員、郡内14校の校長やPTA会長など約40人が出席。友田香将雄・郡PTA連合会会長が「人口減少や社会情勢の変化で、PTAのあり方も変化を迫られている。この協定締結を始まりとして多様な議論と行動を」と呼びかけ、各町の教育長も「町をまたぐしっかりした連携が欠かせない」などと応じた。

 協定の一環として既に情報リテラシーに関するパンフレット作成を進めている。友田会長は「共通の地域課題も多い。学校単位のPTA支援にも力を入れるなど効率的な活動で子どもたちの健全育成と教育の充実に取り組みたい」と話した。(小野靖久)