横山幸雄さんとピアノを連弾するコンクールの入賞者=佐賀市のエスプラッツホール

 2月の第10回九州新聞社ピアノコンクール本選で入賞を果たした出場者らによるコンサートが17日、佐賀市のエスプラッツホールで開かれた。子どもたちは、審査員を務めたピアニスト横山幸雄さんとピアノの連弾を通じ、みずみずしい音色を奏でた。

 グランプリや最優秀賞などの入賞者のうち15人が連弾で演奏し、4人がソロで日ごろのレッスンで培った技術を披露した。シューベルトやチャイコフスキーなどを選曲し、横山さんと息を合わせながら演奏した。

 ブラームスの「ハンガリー舞曲5番」を演奏した佐賀市の野田秀真さん(10)は「楽しく弾くことができた。これからも心のこもった演奏をしたい」と笑顔を見せた。

 終了後、横山さんは「音楽は生活の中にあって、その音楽を通じたさまざまな体験は糧になっていく。目標を持って、上手になっていく喜びを大切にして」と語っていた。(中島幸毅)