２回戦・三養基－有田工　３回裏有田工１死満塁、５番山口慎太郎が右中間を破る２点二塁打を放ち、３－１とする＝佐賀市のさがみどりの森球場 画像を拡大する

２回戦・三養基－有田工　３回裏有田工１死満塁、５番山口慎太郎が右中間を破る２点二塁打を放ち、３－１とする＝佐賀市のさがみどりの森球場

　昨夏王者が圧巻の試合運びを見せた。有田工は今大会初となるコールドで好発進。３安打３打点で攻撃を引っ張った５番山口慎太郎は「初戦という独特の緊張感の中で、攻撃で勢いに乗れた」と汗を拭った。

　初回に先制されたが、梅崎信司監督が「想定内。選手たちに焦りは感じなかった」と振り返るように、二回以降は小刻みに得点を重ねた。

　同点で迎えた三回１死満塁で打席に立った山口は、「変化球を狙った」と甘く入った球を捉え、右中間を破る二塁打。２人をかえし、スタンドに駆けつけた昨夏の甲子園メンバーの前で、成長した姿を示した。目標は「甲子園で１勝」。昨年はベンチから見た“聖地”に立てるように、勝利に貢献する。（鶴澤弘樹）