JA佐賀中央会の新会長に就任した大島信之氏(70)に、佐賀新聞社の桑原昇編集局長が、農家経営を圧迫する資材や肥料の高騰への対策、担い手不足解消への取り組みなどについて聞いた。 

 -個性豊かな金原壽秀会長の後を引き継いだ。まず、自身のカラーをどう出すか抱負を。

 農協の目的は、組合員の営農と暮らしを守ること。しっかりと農業振興を図り、組合員の所得増大、生産拡大ができるよう中央会としての役割を発揮していく。各JAが取り組んでいる自己改革が組合員に評価されるよう支援し、協同組合としての役割を発揮できるようJAとともに研修強化などで人材育成に務める。地道に愚直に誠実に、一つずつ取り組みたい。

 -ロシアのウクライナ侵攻による資材・肥料の高騰や、物価高が農家経営を圧迫している。抜本的な対策が足りないとの声も聞く。

 昨年は国、県の支援があった。ただ、価格が高止まりしており、さらに国に対策を求めていきたい。価格転嫁ができるよう要望するとともに、国民への理解醸成も進めたい。

 -酪農分野のてこ入れを常々発言している。