県内への就職について活発に意見交換する企業の人事採用担当者と高校の進路担当教諭たち=佐賀市の佐嘉神社記念館

 佐賀県内の企業と学校が意見を交換する「産学懇談会」が7日、佐賀市の佐嘉神社記念館で開かれた。約70企業の人事担当者と、高校、専門学校、短大の進路担当教諭ら約50人が、県内就職について情報交換をした。

 人材を育てる学校と受け入れる企業との連携を強め、意思疎通を図る目的。県経営者協会と県産業教育振興会が共催した。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに講演も行い、コロナ前と同じ形で開催した。

 企業と学校の担当者が懇談した。物流会社の採用担当は「興味を持ってくれている生徒がいるかを尋ねた。先生からは三者面談の時期を教えてもらった」と述べた。企業の人材不足を背景に売り手市場とあって、工業高校の進路担当教諭は「求人が多くて整理できていないため、きちんと内容を見て生徒や保護者と希望先を固めていきたい」と話した。

 県内就職を促す佐賀県の取り組みなど、県産業人材課による講演もあった。企業から高校への求人票提出は1日に始まった。高校生の採用選考は9月16日に解禁される。(草野杏実)