中野建設(佐賀市、中野武志社長)が、経済産業省がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している企業を選出する「DX認定制度」に選ばれた。県内建設業者の認定は初めて。

 認定は7月1日付。DX推進に向け、同社では2017年から研究や勉強会などを始め、20年に「ICT推進室」を設立。紙媒体からデジタルデータへの移行のほか、現場でもデジタル機器を活用した測量に取り組み、作業完了までに必要な人員・時間の削減につなげている。

 中野社長は「技術者の人手不足が進む中、省力化に向けたDXの取り組みは必要不可欠。(DXに)振り回されるのではなく、何ができるか考え、使いこなしていく」と話す。(大橋諒)