支援機関の助成金や支援策の説明を聞く県内企業の関係者=佐賀市の佐賀県市町会館

 中小企業の課題解決に向けた支援を周知する「助成金・支援策セミナー」が7日、佐賀市の県市町会館で開かれた。県内企業などの関係者33人とオンライン参加者が、支援機関から取り組みや支援策、助成金の内容を学んだ。

 県内の中小企業に支援制度を知って活用してもらおうと、佐賀労働局や佐賀県などでつくる「県魅力ある職場づくり推進会議」が主催した。県など6機関が人材確保や賃上げへの取り組みを紹介した。

 佐賀労働局は、生産性向上を図り、従業員の賃金を引き上げる事業主を支援する「業務改善助成金」などについて説明した。事業場内の最低賃金を30円以上引き上げるのに加え、機械設備の導入や人材育成などを行った場合、その一部費用を助成する。担当者は「どの助成金を使えばいいか分からない場合は、労働局を頼って支援策をフル活用してほしい」と呼びかけた。

 九州経済産業局(福岡県)は「人材確保や育成が中小企業の課題」と指摘。大学教授や経営者による勉強会のパッケージプログラムなどを紹介した。

 佐賀労働局の重河真弓局長は「セミナーが役に立ち、事業が発展して生き生きと働ける職場になれば」と話した。(草野杏実)