前島密のキッテサブレ

 日本近代郵便の父と称される前島密を題材にした、佐賀新聞で連載中の小説「ゆうびんの父」。その前島の郷土、新潟県上越市の菓子店「百々福堂」が前島の功績を多くの人に知ってもらおうと「キッテサブレ」を販売している。

 サブレは2021年に誕生した。きっかけは、1円切手の前島密の顔が怖いとの理由で、日本郵便のゆるキャラ「ぽすくま」の1円切手が発売されたこと。「厳しい顔かもしれないが、お菓子で楽しく前島密のことを知ってもらいたい」という思いから製品化した。

 1円切手を模したサブレは全て手焼き。添加物は使わず、米粉やナチュラルチーズが入り、サクサクッとした食感で香ばしい。前島の顔も心なしか愛らしく見えてくる。菓子箱は切手を貼ればポストに入るサイズ。誠実に仕事をした前島の功績に、最後まで触れることができそうだ。

 サブレは百々福堂の公式ホームページから。8枚入り1500円、16枚入り2800円、それぞれ送料別。上越市のふるさと納税としても取り扱っている。問い合わせは百々福堂、電話025(543)7801。(福本真理)

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