短歌コンクールへの応募を呼びかける田篭正廣さん=佐賀市富士町

 古湯・熊の川温泉がある佐賀市北部の活性化に取り組む「佐賀ふるくま賑わい推進協議会」(田篭正廣会長)が、「青少年短歌コンクール」を開く。市内の小中高校に通う子どもたちから短歌を募集する。9月8日まで。

 佐賀市北部は歌人の斎藤茂吉(1882~1953年)が古湯温泉に滞在するなど、文学とゆかりが深いことから、若年層の文字離れを食い止める一助にと初めて企画した。本人が制作した短歌を募るジュニア部門と、家族と一緒につくった作品を募集するファミリー部門がある。テーマは自由で、副テーマとして「温泉」「お風呂」を設定した。

 応募作品は各校で取りまとめて、7月21日~9月8日に事務局へ集める。各部門の最優秀賞1首に1万円分、優秀賞3首に5千円分の図書カードを贈り、応募者全員に古湯・熊の川温泉の利用割引券500円分をプレゼントする。

 事務長を務める笹沢左保記念館の島ノ江修治館長(77)は「観察力や感受性を求められる短歌づくりが、文字に関心を持つきっかけになれば」と期待を寄せ、「次回は学校に短歌の出前講座を提供するなど、より幅広く活動したい」と抱負を語る。問い合わせは島ノ江さん、電話090(5287)8431。(花木芙美)