「佐賀SDGs推進ネットワーク」の勉強会が6月28日、佐賀市立図書館で開かれ、市内事業所の先進事例を学んだ。就職活動中の大学生らがSDGsに取り組む企業を目指す傾向があり、企業を見分ける指標の必要性が話題に上がった。
事例紹介ではグリーンコープ生協さが、電気設備工事業のシグマなど市内の3事業所が発表した。中村製材所の中村展章社長は、森林保護の国際認証材を扱ってきた取り組みなどを紹介し、商機の拡大に加え、「SDGsに取り組んだことで、会社に関心を持つ若い人が増えている」と変化を語った。
佐賀大の五十嵐勉名誉教授は「今の学生はSDGsの取り組みが活発な企業を選ぶ傾向がある。一方で、県内の事業所の取り組み状況の全体像が分かるものがない」として登録・認証制度の必要性を問いかけた。県レベルで九州では佐賀、大分、宮崎にはなく、福岡県の登録制度などを説明した。
同ネットワークは佐賀市、佐賀大、リコージャパン佐賀支社、佐賀SDGs官民連携円卓フォーラム(認定NPO法人地球市民の会内)の主催。勉強会は昨年度から始め、今回は本年度の1回目で、オンラインを含め、企業関係者や行政職員、学生など48人が参加した。(宮﨑勝)