中高生が地域について学び将来像を描く佐賀新聞社の「さが未来発見塾」が27日、武雄市で始まった。武雄高の2年生16人がワークショップや取材などを重ねながら、地域の魅力や課題を考える。成果を「未来計画」としてまとめ、9月末に小松政市長に提案する。
初回は武雄高でワークショップが開かれた。生徒たちは予習テキストを見ながら、佐賀新聞社の担当者から人口や産業の推移など市の現状を聞いた。市が2019、21年の豪雨災害を受け災害に強い町づくりを進めていることや、新幹線開業を機に西九州のハブ都市を目指していることなどを学んだ。
市の魅力と課題を付箋に書き込んで分類し、意見を出し合った。「楼門」「大楠」「温泉」などの観光資源を魅力に感じている生徒が多く、「新幹線や特急が止まる」「宇宙科学館は自慢できる」などの意見が出た。課題として「普通列車やバスの本数が少ない」「図書館の座席数が足りない」などが挙がり、「高架下にゴミがたくさん捨てられている」といった指摘もあった。
木村妃芙ひふみさん(16)は「課題を改善して市の魅力になるような提案を考えたい」と意欲を見せた。今後は観光施設に取材し、地域おこしを手がける人の話などを聞く予定。(澤登滋)