中野建設の社員(左)に手ほどきを受けながら模型を組み立てる児童=佐賀市の嘉瀬小

 佐賀市の嘉瀬小で27日、中野建設(同市)の社員らによる出張授業が行われた。生活科の授業の一環で、2年生41人が講話や家の模型制作を通して建設業への理解を深めた。

 同社の業務内容や建物が完成するまでの流れなどを、スライドを使って説明した。SAGAアリーナをはじめ、病院やホテルなどこれまでに手がけた建物や施設が紹介され、子どもたちは目を輝かせながら話に聞き入っていた。

 家の模型制作では、屋根や壁などのパーツに色を塗ったりシールを貼ったりと思い思いにデザインし、協力して組み立てた。宇都紫乃里さんは「模型は組み立てるのが少し難しかったけれど、思い通りの家ができた」とほほえんだ。

 中野建設の片渕克彦取締役道路事業本部長は「出張授業や工場見学などをきっかけに子どもたちが建設業に興味を持ち、進路の候補の一つに考えてもらえれば」と期待を寄せた。(伊東貴子)