5月の佐賀県内は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に引き下げられたことなどで外出の動きが増加し、宿泊や旅行関連商品の需要が高まった。

 旅館は、大型連休中は満室の施設もあり、各種団体の総会や懇親会も活発になった。福岡方面への高速バスの運送収入も前年を上回った。大型店も、旅行バッグなど外出に関連する商品の売れ行きが良かったが、来店数は前年を下回ったところが多かった。母の日は果物や肉などプレミアム感の高い品が人気だった。SAGAアリーナ(佐賀市)の開業により、周辺での不動産の需要もあった。

 外出に伴う消費行動が活発になる一方で、旅館やバス・タクシー、陶磁器製造などで人手不足の声が上がっている。ICTは上がり続ける仕入価格に悩まされている。