SAGAアリーナの開業をもって一連の整備を終えたSAGAサンライズパーク(佐賀市日の出)で、宵のひとときを過ごす人が増えつつある。魅力の一つは、夜にライトアップされる一帯の雰囲気にあるようだ。佐賀新聞「こちら さがS編集局」(こちさが)には、「照明は何時までついているの?」と疑問も寄せられた。6月の晴れた夕方から約3時間、現場を観察してみた。(志垣直哉)

SAGAアリーナや「ヴィクトリーウォーク」、「パークテラス」など照明がSAGAサンライズパーク周辺を明るく彩っている
▽間接照明も
風が爽やかな午後7時半、パークに到着した。既に多くの人々が散歩やジョギングをしている。日が長い時季で、辺りにはまだ太陽の明るさが残っている。高さ6メートルのペデストリアンデッキ(歩行者専用通路)から続くコース「ランニングループ」上では、ピンク色に染まった西空に人々のシルエットが映えていた。
一帯の光は暖色系。「街灯」という言葉でイメージするような頭上から真下を照らすタイプの明かりは少なく、間接照明が多用されている。佐賀市文化会館側の広場から、国道の横断橋「ヴィクトリーウォーク(栄光橋)」を渡って、アリーナ2階入り口へ導くペデストリアンデッキ(歩行者専用通路)、さらにその1階にテナント5店が入っている「パークテラス」まで、統一感のある光で包み込む。

暖色系の光に包まれたパークテラスとペデストリアンデッキ(歩行者専用通路)。奥はSAGAアリーナ
▽「近未来な感じ」
栄光橋に上った。午後8時を過ぎ、日はすっかり落ちても、行き交う人は絶えない。いまやって来たのか、子どもを連れてアリーナ前の階段を上る人の姿も見えた。