かけっこで水しぶきを上げながらゴールを目指す子どもたち=唐津市相知町のアザメの瀬

泥んこになって遊び、笑顔を見せる相知小の5年生

 唐津市相知町の松浦川沿いに、人工的に整備された湿地「アザメの瀬」の自然を体験してもらおうと23日、「どろんこオリンピック」が開かれた。田んぼだった場所に水を張り、子どもたちが水中でドッジボールやかけっこを楽しんだ。

 相知小の5年生約30人が参加した。泥水に足を取られながらボールを当て合い、かけっこでは水しぶきを上げながらゴールを目指した。柏城太朗君は「水は苦手だけど楽しかった」と笑顔を見せ、大草龍一君は「いつもおじいちゃんと散歩に来る場所。小さい魚や虫がたくさんいる」と話していた。アザメの瀬の敷地内で田植えも体験した。

 大雨による水害を防ごうと国などが水路や湿地を整備し、魚や水鳥など多様な生物が集まっている。NPO法人「アザメの会」が、子どもたちの自然体験に活用している。(横田千晶)