「複業」人材活用へ連携協定を結んだ江里口秀次市長(手前)と大林尚朝代表取締役=小城市役所

 小城市は26日、地域貢献やスキルアップを目的とする「複業」希望の民間人材を活用する実証実験に関し、人材マッチングのアナザーワークス(東京都)と連携協定を締結した。デジタル技術を使って業務を効率化するDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進など3職種のアドバイザーを公募で登用し、無償で活動してもらう。

 募集するのはDX計画策定アドバイザーのほか、窓口業務DX化アドバイザーと、SNS(交流サイト)など情報発信の活用法を指南するマーケティングアドバイザー。同社の「複業クラウド」に登録している多様な職種の人を対象に7月10日まで公募し、8月から半年間、市職員対象のオンライン講習会を定期的に開催する。

 自治体と同社との協定締結は全国87例目で、県内は唐津市に続き2例目。オンラインでの締結式で、江里口秀次市長は「デジタル化に向け、職員のスキルアップにつながることを期待している」と述べた。同社の大林尚朝代表取締役は「DXに特化した募集は珍しく、より良い採用が実現できるように尽力したい」と話した。(市原康史)