さまざまな理由で学校や職場に行くことができない若者を支援する武雄市内のNPO法人2団体が、若者たちと一緒にTシャツなど武雄温泉の新しい土産品を開発した。市観光協会の協力を得て、6月から武雄温泉駅の観光案内所(駅構内在来線側)で販売を始めた。
「スチューデント・サポート・フェイス」と「十月の森」が昨年10月から12月にかけ、支援する若者たちに参加を募って開いたワークショップで商品を開発した。
武雄市と佐賀市の10代から30代の男女11人が参加。アイデア出しや市場調査など幅広く取り組み、楼門と御船山をデザインしたTシャツとレターパックを完成させた。TシャツはMとLサイズがあり1枚3300円。レターパックには武雄温泉の入浴剤を同封しており、1個220円(いずれも税込み)。
商品開発をサポートした十月の森スタッフの落水恒介さん(40)は「みんなのアイデアが形になり、販売できることをとてもうれしく思う。これをきっかけにさらに一歩踏み出せるようになればと思っている」と話している。(澤登滋)