約60年の活動に幕を下ろした「小城六三水会」のメンバー=東京都国分寺市

 関東圏に住む小城高校の同窓生でつくる「小城六三水会」が、会員が88歳の米寿を迎えることを機に、約60年の活動に幕を下ろした。21日に最後の会合を開き、郷里を離れても親交を保ち、励まし合って歩んだ日々を振り返りながら互いの長寿を祝った。

 小城高の6回生(1954年卒)のうち、日経BP社社長などを歴任し、東京佐賀県人会会長も務めた吉村久夫さん、テノール歌手の下野昇さんら、関東圏で活動するメンバーたちが毎月第3水曜に日本橋や銀座に集まり、親交を深めてきた。

 現在、幹事を務める成田和章さん(88)=多久市出身=は「こんなに長く続くとは思わなかった。会社の同僚とは話せないようなことも、同級生たちとなら何でも話せた」と目を細めた。東京都国分寺市で開いた最後の会合では、小城高の同窓会「黄城会」の関東支部から、長年の活動をたたえる感謝状も贈られた。(大橋諒)