築130年の自宅で生け花展を開いている百武志穂さん=武雄市朝日町

 武雄市朝日町の小原流師範、百武志穂(蒼子=たみこ)さん(80)の傘寿を記念した生け花展「いただいて、今~ありがとう傘寿花展」が、百武さんの自宅で開かれている。築130年の自宅を開放し、アジサイなど季節の花を使った作品約20点を展示する。26日まで。

 百武さんはこれまで武雄市内の展示場や温泉街などで生け花展を開いており、自宅で展示するのは初めて。総2階の自宅は2019、21年の水害で浸水被害に遭ったが、修復を施し今でも生活できる状態を保っている。

 室内には松を大型の花器に大胆に生けたものや、アスパラガスやキュウリ、ピーマンなどの野菜を生けたユニークな作品も並ぶ。百武さんは「先祖や地域の人に支えられてこそ今がある。タイトルの『いただいて』にはこれまでの感謝の気持ちを込めた」と話す。

 時間は午前10時から午後5時半まで。入場無料。問い合わせは百武さん、電話0954(22)2689。(澤登滋)