長年にわたり少年の非行防止に尽力したとして東松浦郡玄海町の農業松本正弘さん(71)が、全国少年補導功労者表彰の少年補導栄誉金賞を受賞した。県内での受賞は22人目となる。
松本さんは約30年にわたり、唐津地区少年補導員連絡協議会の一員として防犯パトロールなどを実施。同会の地区会長や県の副会長を務めた。
2004年からは保護司もつとめ、虐待や友人関係などさまざまな悩みを抱える少年たちの「居場所づくり」にも取り組む。浜玉町での地引き網漁を一緒に体験し、交流を深めた。
松本さんは県警の長村順也本部長から表彰状を受け取ると「補導員は定年だが保護司は75歳まで。これからも地域の人と協力して『居場所づくり』につとめたい」とにこやかに語った。(上田遊知)