佐賀県産の日本酒の魅力を広く伝えようと、県酒造組合が16日、東京都港区で利き酒商談会を開いた。県内の17蔵の逸品が一堂に会し、来場者と語らいながらキレのある辛口から果実を思わせる甘口まで「佐賀ん酒」の魅力を発信した。
港区白金台の「八芳園」が手がける展示施設「MuSuBu(ムスブ)」で14~18日に開いた催し「佐賀の食と酒」の一環。バルーンの飾りが彩る会場に各蔵が机を並べ、夏らしく氷を入れたワインクーラーで冷やした酒を、来場者に振る舞った。
新橋で飲食店を経営する男性は「佐賀は米も水も良い。有名どころ以外にもおいしいお酒があると聞いてきた」と掘り出し物を求めてブースをはしごしていた。
同様の催しは2007年から開いていたが新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、20、21年は中止し、昨年から再開した。
今回は首都圏の飲食店や酒販店が対象で約180人が来場した。小松酒造(唐津市)の小松大祐社長(56)は「顔を合わせて魅力を伝えられるのは大きい。一つ一つの特徴を知ってもらえたら」と販路拡大を期待していた。(大橋諒)