のむらバレエアカデミー(佐賀市)の創立40周年記念公演「バレエフェスティバル」が18日、佐賀市文化会館で開かれた。Kバレエカンパニー名誉プリンシパルの中村祥子さん(佐賀市出身)や、フィンランド国立バレエ団の原田菜緒さん(小城市出身)ら豪華ゲストが出演し、記念公演を華やかに彩った。
アカデミーで学ぶ3歳から18歳まで約120人が出演した。ニューヨークを舞台に、華やかな衣装で優雅に舞う「アリス・イン・ワンダーランド NY」や、「眠れる森の美女」から「オーロラ姫の結婚」のシーンを上演。プロダンサーの力も借りながら、練習の成果を見せた。
中村さんは「瀕死の白鳥」、原田さんは「グラン・パ・クラシック」を披露した。優雅さの中にも躍動感のある踊りで、世界トップレベルの舞台で培った豊かな表現力を示した。
カーテンコールではアカデミーを設立した野村理子(みちこ)さんも舞台に上がり、鳴り響く拍手は最高潮になった。中村さんは「のむらバレエが私のバレエ人生の原点。野村先生が白鳥が好きなので、今回は『瀕死の白鳥』を題材に選んだ。先生への恩返しができてよかった」と話した。
アカデミーは、東京・谷桃子バレエ団でソリストを務めた野村さんが1981年に設立。佐賀、長崎両県で5カ所のバレエスタジオを構える。2012年に代表を引き継いだ野村一樹さんが、記念公演の演出や振り付けを務めた。(坂本有佐)