PTA広報紙セミナーで、中島克彦記者(左)から写真の撮り方の説明を受ける参加者(左から2人目)=佐賀市の佐賀新聞社

 佐賀新聞社が主催するPTA広報紙セミナーが17日、佐賀市の同社であった。県内のPTAに所属する保護者が、熱心にメモを取りながら文章の書き方や写真の撮り方のこつを学んだ。

 講師を務めた同社システム編集部の井上武部長は、広報紙の役割や書き方のポイントを説明。発行回数に限りがあるため「リアルタイムの話題は学校のお便りに預けて、学期ごとの話題についてじっくり意見を出し合ってみて」とアドバイスした。また「短い文章でつづることが有効。読みやすい印象になる」と話した。

 デジタル報道部映像写真班の中島克彦記者は、人物の写真を撮る時は相手の目線に合わせるといった注意点を説明。帽子をかぶっている場合は「明るめの日陰で撮るか、浅くかぶってもらうようにすると表情をうまく写せる」とポイントを伝えた。記者を被写体に、各自のスマートフォンで実演も行った。

 セミナーは午前と午後に1回ずつ開き、約50人が参加した。西川副小PTAの田原真由子さん(41)は「コロナ禍で行事がなく、ノウハウがない状態だった。写真の見せ方や短く文章を書くといった具体的な話が聞けたので、生かしていきたい」と語った。(草野杏実)