6月4日から10日までは歯と口の健康週間でしたが、ここで先日とんでもない? ニュースが出てきました、神埼市郡にまたがる吉野ケ里遺跡の「謎のエリア」から石棺が出土してきたことから、がぜん邪馬台国(やまたいこく)を巡り、再び論争が盛り上がってきております。
卑弥呼(ひみこ)の時代(弥生時代)は1食でかむ回数が3990回だったのに対し、現代の食生活ではなんとその6分の1以下の620回しか噛んでいません。
弥生時代は、玄米、アユの塩焼き、魚の干物、もろみ、クルミ、長芋の煮物、栗など。それに対し現代は、ロールパン、コーンスープ、スパゲティ、ハンバーグ、プリン、ポテトサラダなど、柔らかい食べ物が非常に多くそろっています。
柔らかく加工した食品が増え、大人にとっても特に子供さんにとってもよくかんで料理を味わいながら楽しんでそれを積み重ねることは、脳あるいは口腔(こうくう)組織に適切な刺激を与えることにつながっています。われわれ小さい時から、しっかり、よくかんで食べなさいとよく言われたものです。
今回卑弥呼の時代に関連し、弥生時代の口腔(こうくう)と比較しながらもう一度お話を述べていきたいと思っております。「つづく」
(北村歯科医院 服部信一)