佐賀美術協会(北島治樹理事長)は14日、「第105回佐賀美術協会展(美協展)」の入賞・入選者を発表した。全4部門のうち3部門で高校生が最高賞の美術協会賞に輝いた。最も出品数の多い洋画で一席となった佐賀北高3年の北川瑞季さん=小城市=の幼少期を回想して感傷に浸る「ふける」をはじめ、入賞作などは16日から佐賀市の佐賀県立美術館で展示する。
各部門の美術協会賞は日本画が佐賀女子高3年の髙尾爽菜(さやな)さん=佐賀市=の「想う」、彫塑は森正彦さん(48)=佐賀市=の「オワリトハジマリ end and beginning」、工芸は有田工業高3年の三根大和さん=武雄市=の「廻(めぐる)」だった。
佐賀美術協会は1913(大正2)年、久米桂一郎、岡田三郎助、山口亮一らが「地方の文化向上のため展覧会を」と設立し、美協展は翌14年に始まった。人間国宝を含む佐賀県内を代表する作家らが近作を発表している。
今回は前回より16点多い204点の応募があり、128点が入賞・入選した。会員、会友らの作品168点とともに25日まで展示する。美協展は入場無料。(福本真理)