佐賀県は14日、先週(6月5日~6月11日)の新型コロナウイルス感染状況を発表した。定点医療機関から報告された新規感染者数は214人で、前週(5月29日~6月4日)から29人増えた。増加は6週連続。1医療機関当たり5・49人で、前週の1・16倍。「5類」移行後、初めて高齢者施設2カ所でクラスター(感染者集団)が発生した。

 保健福祉事務所別の1医療機関当たりの内訳は、佐賀中部5・23人、鳥栖8・20人、唐津3・86人、伊万里8・6人、杵藤3・89人。年代別では10代が55人で最も多く、40代が23人、30代と50代がいずれも20人。

 14日現在の入院患者は37人で、前週の同じ曜日から11人増えた。

 県健康福祉政策課は「夏に向けて増える傾向にあり、佐賀県でも緩やかに増えている。現状の医療体制で十分に対応できている」としている。(山口貴由)